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アニメ版フォトカノ 全体感想 [アニメ]




アニメ版フォトカノ全体に関して感想を。

毎話、文句ばかり感想に書いてきたので、駄作だったと評価している、そんなふうに思われているかもしれません。が、そんなことはありません。アニメ版フォトカノは十分よくできた作品だと思っています。でなければ、BD買ったりしません。



とりあえず、全体の構成は見事でした。4話までは共通ルートとし、以降で各ヒロインの個別ルートをやる。完全なオムニバスではない、やや変則的で面白い構成。1クールという、決して長くはない尺の中で、できるだけ多くのヒロインの見せ場を作るには悪くない方法だったと思います。

最初にメインヒロインである新見さんのルートを持ってきたのは、よく考えられていると思います。原作ゲームの流れは基本的にどのヒロインも同じ(個別のイベント→学園祭→告白)です。なので、新見さんの話でフォトカノのストーリーの基本を見せておくことで、他のヒロインでは共通部分を省略または変更することができ、それぞれの個別エピソードを見せることに時間を割くことが出来ました。上手い構成です。

横山監督のインタビューによると、エンターブレイン側から提案された案は共通ルートは6話で、6人のヒロインの話をやる構成だったそうです。それを横山監督がアレンジして、今の形になったようで。桃子先生の話が無かったのは残念でしたが、深角さん、果音の話はできましたから、よかったと思います。

まあ、それぞれの回を個別に振り返ると、やはり残念だった回がありますが…。新見さん、室戸先輩、ののか、果音の回はよくできていたのではないかと思います。



作画面では、キャラクターの作画が安定していない印象があったり、引きのカットであきらかに崩れていたりしましたが…

フォトセッションシーンの作画はすごかった!ヒロインを中心になめらかに視点がぐるっと回りこんで、様々な角度からヒロインを見せるあの演出。写真をテーマにしたフォトカノという作品らしい、すごい演出でした。ゲーム中のフォトセッションの雰囲気が出ていました。あれがCGではないというのですから、恐れ入ります。

下校シーンなど、夕方のシーンが結構ありましたが、ああいったシーンでの色使いも綺麗だったように思います。ヒロインと二人で下校するシーンもまた、フォトカノの特徴ですから、うれしいところです。



音楽面ではまったく文句なし。

TVアニメ「フォトカノ」オリジナルサウンドトラック

TVアニメ「フォトカノ」オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/06/28
  • メディア: CD


サウンドトラックも購入したのですが、聴いているといろいろなシーンが思い出されて。強く印象に残っている曲ばかりです。劇伴として優れている証拠だと思います。

TVアニメ「フォトカノ」オープニングテーマ 恋するレンズ

TVアニメ「フォトカノ」オープニングテーマ 恋するレンズ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/04/24
  • メディア: CD


オープニングテーマは、初めて聴いたときは微妙かな?と思ったのですが、何度も聴くうちに耳から離れなくなってきて。リズミカルなメロディが心地よい曲です。スルメ曲。

TVアニメ「フォトカノ」エンディングテーマ スマイルF

TVアニメ「フォトカノ」エンディングテーマ スマイルF

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/04/24
  • メディア: CD


そして、エンディングテーマがもう最高。ヒロインを演じる声優さんが歌うキャラクターソングという、ありがちな形ではありますが。やさしい、さわやかなメロディが素晴らしい。それをヒロインが歌うのですから、癒されないはずがない。各ヒロインが1フレーズずつソロで歌う部分も印象的です。


感想をTwitterでツイートしたら、作曲を手がけられた流歌さんからリプもらったり。

TVアニメ「フォトカノ」キャラクターソングアルバム THROUGH THE CAMERA

TVアニメ「フォトカノ」キャラクターソングアルバム THROUGH THE CAMERA

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2013/07/03
  • メディア: CD


キャラソンアルバムもいいですよ。室戸先輩、実原の曲がお気に入り。あと、高垣彩陽さんのすごい歌唱力、演技力という点で、内田の曲は必聴です。



あと、主人公・前田一也を演じた島崎信長さん。

こういう恋愛ストーリーでは主人公が視聴者から嫌われないようにするのが重要だと思います。前田君はいろいろと変態的な行動をとったり、ゲスい行動をとったりしますが、島崎さんのさわやかな声と演技のおかげで、あくまでナチュラルな「前田一也」になったと思います。嫌味のないキャラクターになりました。

現場では多くの先輩に囲まれながら、原作で唯一声が当てられていなかった主人公を演じるという大役、大変だったでしょう。素晴らしい仕事でした。

島崎さんはこれからきっと売れっ子になるでしょう。いや、もう売れっ子かな?話題作へどんどん出演していますしね。トークもなかなか面白いですし。期待の役者さんです。



そして、このアニメ版フォトカノが、「フォトカノ」であったかどうか…

メディアの違いがありますから、フォトカノの魅力すべてが描かれていたとは思いません。到底無理な話です。でも、フォトカノの魅力の一面を切り取り、アニメならではの魅力を加えた、「アニメ版フォトカノ」になったと思います。

写真を鍵にした恋愛ストーリーというコンセプトはしっかりと描かれていました。写真で伝わる願い、写真で深まる想い、写真が呼び起こす記憶…。原作ストーリーのエッセンスはちゃんと含まれていました。

狂信的原作ファンとしてはあのエピソードが観たかった!とか、その改変は違う!とかいろいろありますがw
どのヒロインも魅力的に描かれていましたし、特徴的なイベントも驚くべき再現度でした。それぞれのルートの主なテーマは描かれていたと思います。


狂信的原作ファンから見ても、十分に「幸福な」アニメ化だったと思います。ただ、惜しむらくは1クールという短さ。やはり2クールでじっくりとやって欲しかった。もっと尺があれば、あの回やあの回ももっと良くなったはず…。その点が本当に残念です。



原作未プレイの方がどんな感想を持ったのか、気になるところです。アニメを観て原作に興味を持った方は、是非プレイして欲しい。アニメには含まれていないイベント、テーマがたくさんあります。シリアスなストーリーに驚くこともあるでしょう。ヒロイン達の写真を撮るのも面白いです。きっと楽しめると思います。


m9っ`Д´) 是非!!

フォトカノ Kiss

フォトカノ Kiss

  • 出版社/メーカー: 角川ゲームス
  • メディア: Video Game





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たかえ

原作知らないのでついていくのが大変でした。良い話そうなので1クールだけだともったいない気がします。
キャラソンは試聴した程度ですが、「恋のステルス暗撮者」はさすが彩陽さん、と思いました。何故かe-onkyoで24bit版が売っているので少し気になっています。サントラも売っているんですよねぇ。
by たかえ (2013-07-07 23:06) 

nawo

やはり展開が早いですし、構成が複雑でしたから、わかりづらかったですかね。
内田のキャラソンはすごいですよ。曲もすごいですが、キャラとしてしっかり歌いこなしているところが本当にすごい。さすがです。
24bit版は、ウォークマンで再生できそうなので気になってるんですけどね。
by nawo (2013-07-08 01:07) 

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