ゼーガペイン 忘却の女王 [いろいろ]
ゼーガペイン 忘却の女王
作:日下部匡俊
イラスト:幡池裕行
TVアニメ「ZEGAPAIN」のオリジナル・サイドストーリーを描いた小説です。
……ええ、ゼーガなんです。
放送終了から3年近くもたって、なぜ今頃……。某所で第一報を知ったときは、正直言って驚きました。
今日、やっと読み終えた(なかなか暇がなくて…)ところですけど、正直な感想としては、なかなか面白い作品でした。
原作であるアニメとは違う場所、違う主人公による物語です。
様々な劇中の設定はアニメと同じ、というか、アニメ版以上に描写されている部分もあって「こんな感じになっていたのか」とか「こんな設定もあったのか!」という感じで。アニメ版を補完している部分もありますね。
アニメ版、ゲーム版(XBOXで出ていたんですよね…)のキャラクター達も登場します。さすがにキョウやリョーコは登場しませんが、AI達はしっかり仕事していますし、ドヴァールカーの面々は頼もしいところを見せてくれたり。あと、アニメ版の主要人物はもちょこっと。
主人公は「特別ではない」少年ですが、その分、感情移入しやすかったです。(まあ、熱血でインテリで「特別な」主人公・キョウには感情移入できなかったわけではないですが。)特別な力はないけれど、とにかくヒロインを守りたい!という純粋な思いを持った主人公には好感を持てました。
ヒロインはとにかく愛らしかったです。しかも、リョーコ以上に×××だし。表紙の彼女がそうなんですが、この小説で容姿が実際に描かれているのは彼女だけだったり。ライトノベルではないので、表紙と、巻末にちょっとイラストが載っている以外は、挿絵はまったくないんですよね。主人公ぐらいは、設定画として描いてあげてもよかったのでは……。
戦闘の場面は結構緊迫感があって、なかなかに手に汗握りました。というか、アンチゼーガ強すぎ!まさに圧倒的という感じ。性能的に劣るゼーガペインでなんとか闘っていたキョウ&リョーコはやっぱりすごかったんだなあ、と。
あと、アニメ版では結局どんなやつなのかわからなかった、すべての元凶「ナーガ」に結構触れられていて、まあ、こういうやつならああいうことも平気でやるかもな、という感じでした。
まあ、とにかく、しっかりと「ゼーガ」していて、非常に楽しめた作品でした。なにより、”痛み””切なさ”をちゃんと含んだストーリーだったのが、ゼーガペインらしく感じさせたのだと思います。
しかし、僕は好きな作品としてまずゼーガをあげるような人間ですから楽しめましたが、ゼーガを知らない人はどうでしょう?普通にSF小説としても面白いとは思いますが、予備知識がないとつらい部分もあるかも……。ゼーガが好きな人には間違いなくオススメなんですけどね。
箱版は2作出ていて、「XOR」はセレブラム編、「NOT」はガルズオルム編になってる模様。
中の人陣もなかなか豪華だし、ストーリーも面白そうなんだが、肝心のアクション部分が評判悪いんだよな。
稀に中古で見かけるけど、出回ってる数が少なそうだし興味あるから、今度余裕のある時に確保してみようかな。
by じょぐ (2009-07-05 04:53)
>じょぐさん
ゲームはセレブラム2ch支部でも評判はよくないw
by nawo (2009-07-05 12:18)