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印象に残ったアニメ 2017冬 [アニメ]

けものフレンズ



「これ、大丈夫なのかな……」


てさ部シリーズなどを手がけたスタッフの新作。とりあえずチェックしておかなきゃ、と第1話を見た感想がこれ。

ま、まあ、時間ができたら続きを見るかな……としばらく放置してました。

すると、なんだか徐々にネット界隈(おもにTwitter)がざわつき始めて……。これはやはり何かあるのか!?と2話、3話を視聴。

見事にハマりました。



まずはキャラクターがいい。

「サンドスター」の不思議な力によって動物がヒト化したアニマルガール、「フレンズ」

ヒトに近い容姿をしているものの、中身は動物。元の動物の習性が残っているし、あまり難しいことは考えられないけれど、それがいい。

驚いたら「すっごーい!」楽しかったら「たーのしー!」と素直で裏表がない。そして、ほとんど悪意がない。主人公・かばんが困っていたら、何の疑問も持たずに助けてくれる。善意しかない。

彼女たちの明るさ、やさしさにどんなに癒やされたことか……。

デザインも素晴らしいです。元の動物の特徴を生かしながら、とてもかわいらしくデザインされています。さすが吉崎観音先生。



ストーリーもいい。

かばん、サーバルキャットのサーバル、ガイドロボットのラッキービーストの3人が様々なフレンズとの出会いを繰り返しながら旅していく、ロードムービー。これだけでもわくわくします。

各地の個性的なフレンズたちと「ドッタンバッタン大騒ぎ」、困りごとはかばんがヒトの知恵を発揮して、みんなで解決。笑って、ほっこりして、感動して、楽しいったらありゃしない。

そして……そこはかとなくただよう不穏な空気。セルリアンと呼ばれる脅威。壊れた橋、放置されたロープウェイ、どう見ても迷路アトラクションな「遺跡」など。あちこちに残された、ボロボロの人工物。

そういった巧みに仕込まれた伏線や謎にも強烈に興味をひかれました。フレンズたちにほっこりするだけで終わらず、用意周到に仕組まれた仕掛けにどんどん引き込まれていきました。



そして旅の終わり。

11話。身を挺してかばん(とラッキービースト)を守ったサーバル、捨て身の覚悟でサーバルを助け出したかばんに涙。一緒に旅してきた二人の、互いを思う心。旅の中で作られた、強い思い。

最終話。

セルリアンを必死に止めようとするサーバル。かばんとサーバル、二人の旅路を思い出して……泣いた。

ラッキービーストの呼びかけに応え、かばんを救うため、集結するフレンズたち。ベタと言えばあまりにベタだけれども、その熱い展開に、泣いた。

いや、本当に、最終話はあらゆる場面で泣けました。第1話からていねいに、しっかりとエピソードを積み重ねてきたからこその感動でしょう。王道なのでしょうが、よく考えられた、作り込まれた構成のストーリーでした。



CGは低予算感丸出しなのは否定できないと思います。僕はてさ部などで慣れていますし、味があると思っていますが。CGアニメにするにあたってリデザインされたキャラクターも絶妙なバランスですし、かわいらしい造形だと思います。

そして、不思議な世界観、完成度の高い脚本、魅力的なフレンズたち。2017年始めから素晴らしい作品に出会えました。制作が発表された新作映像も楽しみです。



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